暑い日が続きますね。
今回は、精神科外来・入院統計を考察していきたいと思いいます。
本来は、最初に作成するべき記事でした・・・
では、早速
人口動態から、少子高齢化社会が進んでいきますね。
では、精神科施設へ通院・入院する患者さんはどのような年齢構成なのだろう?
厚生労働省の2017までの統計データをもとに、精神科の感染対策を考えてみましょう。
問題提議(どのような問題があるのか)
- 患者さんの高齢化
- 慢性期病棟の在院日数は、300日以上
- 認知症疾患は増加している
記事内容(何を学ぶことができるのか)
精神科の外来患者の疾患や年齢分布を知ることができる
入院患者:急性期・慢性期の疾患・年齢の分布しることができる
読者のメリット
2017年までの、精神科疾患統計情報を知ることができる
・外来・入院患者疾患・年齢構成を知り、自施設との比較ができる
・年齢別で増加している疾患を理解できる
・今後の精神科感染対策に生かす
厚生労働省 第7次医療計画の指標(一部抜粋)
以下PDFで作成しています。
1 精神疾患を有する総患者の推移
- 精神疾患を有する総患者数は約419万人(外来:389.1万人 入院30.2万人)
- 入院患者は、減少傾向
- 外来患者は、増加傾向
今後は、精神科でも在宅・訪問看護での感染対策が必要と
なりそうですね。
2精神科外来患者推移(15年前と比較すると)
- 疾患別では、認知症(アルツハイマー病)が7.3倍増加
- 気分障害 1.8倍増加
- 神経障害 ストレス関連障害及び身体表現性障害が約1.7倍
3精神科施設での外来患者数推移(15年前と比較すると)
- 全年齢階層で増加
- 75歳以上が増加(3.2倍増加)
認知症の外来患者さんは、増加する。
当然外来での感染対策は、難しくなります。
マスクが着用できない
手の消毒ができない
4精神科疾患を有する入院患者数推移
- 入院患者さんの総数は減少している
- 疾患別では、統合失調症が最多ではあるが減少傾向
- 認知症(アルツハイマー病)は増加している
5精神科疾患を有する入院患者推移
- 65歳未満の入院患者は減少傾向
- 65歳以上の入院患者が増加傾向
精神疾患と身体疾患を同時に持つ
入院患者が増加する。
医療関連デバイスも増えてくる。
精神科での血流感染、尿路感染対策強化
が必要となってくる。
6在院日数期間について
- 1年以上の入院患者数が減少
- 1年以上の入院期間がある患者の全体の6割以上を占める
7急性期・回復期・慢性期病棟について
- 急性期病棟の入院患者は増加傾向
- 回復期病棟の入院患者はよこばい
- 慢性期病棟の入院患者は減少傾向
平均入院期間は265日
期間が長く、共同生活の場である
薬剤耐性菌感染対策も必須
- 高齢化による身体疾患の増加
- 身体疾患と精神疾患を同時に視る必要がある
- 早めの医療関連感染・薬剤耐性菌対策教育を行う
この記事は、あくまで2017までのデータですが
精神科疾患、治療時の副作用による糖尿病などの
慢性疾患問題も考えていきましょう。
これから患者さんには、どのような病気が発生しやすくなるのか
入院病棟には、どのような感染対策が必要か
考えることが
精神科感染対策の鍵となる。