- 患者から患者への伝播経路
- 患者から職員への伝播経路
- 職員から患者への伝播経路
- 職員から職員への伝播経路
患者から患者への伝播を防ぐには
COVID19陽性患者が発生したら、集団活動を止める事が患者と患者の交差感染を防止する対策となる。
患者は、マスク着用・手の消毒・病室に留まることが困難である。また、集団生活の場である食堂ホール・浴室などは複数の患者が密接に接してしまう。
共有する場所への対策が必要となる。
食堂では対面でテーブルに座る場合、感染するリスクが増加する。
患者は、ウイルスが侵入する口・鼻・目粘膜がブロックできていないため、患者AさんからBさんへの伝播は容易である。
清潔ケアに視点を移すと、歯磨きを行う洗面所、浴室でも必ずマスクを外す場となる。
一方で排泄に目を向けると、トイレには、ペーパータオル、液体石鹸、手指消毒剤の設置ができないため、排便や排尿後トイレットペーパーにて拭き上げたあと手が汚染する。
患者は汚れた手でトイレのドアや排泄レバーに触れてしまう。また共有トイレは意外と3密になりやすい。
何ができるか
陽性者が発生したと想定し、まずは各自病室に待機してもらう事を患者と一緒に練習する事が必要である。
病棟内で病室待機できる患者が全体の何%存在するのか、共有トイレや洗面所を共有している患者、その患者はどの動線を通り排泄するのか情報を確認しておけば感染対策が立て易い。
共有トイレが3つあれば1つ間を開ける(1つあえて使用しないなど)少しは距離がとれる。
食事は自室摂取が望ましいが、困難な場合は時間を決めで数人ごと間隔をあけて使用する事も1つの考え方である。
入浴については、集団で入らず、清拭などの対応を検討しておく。
私の経験から、陽性者発生時、紙コップやディスポ歯ブラシを感染対策期間限定で活用し使い捨てに切り替える事も効果的であった。
潜伏期間が48時間程度と考えると患者同士が交差する時間、接触頻度を少なくする事が結果的に集団発生を防止する対策となるかもしれない。