感染対策

精神科身体合併症感染対策 糖尿病編①

結論

病棟内の糖尿病患者の割合を知り、精神疾患と糖尿病の合併症を理解する

 

 

糖尿病は、精神疾患と合併する事が多い。

  • 糖尿病合併症による精神症状なのか
  • 精神疾患による抗精神病薬による副作用から糖尿病になったのか

感染しやすい理由5つ

                                     ① 好中球の貪食機能低下                                  ・体内にウイルスや細菌が侵入した際食い殺す。血糖値が上がると動きが悪くなる。                                    ②免疫機能の低下                                      ・一度体内に入った微生物を認識して再度侵入した際に防ぐ働き                  ③ 血流が悪くなる                                     ・血流が悪くなると細胞に酸素や栄養が運べなくなる                        ・白血球が感染部位まで到達できない・薬などが感染部位まで到達できない                                                ④ 神経障害                                            ・症状が現れにくい 気付く事が遅れる                      ⑤ 血糖値がより上昇する                                  ・細菌に感染しやすい。

  • 糖尿病神経障害
  • 糖尿病腎症
  • 糖尿病網膜症
  • 動脈硬化
  • 尿路感染
  • 胆嚢炎
  • 歯周病
  • 皮膚感染症(壊死・褥瘡時)

 

血流が悪い →  毛細血管が詰まってくる →  酸素・栄養・薬・白血球 → 到達しない

つまり、精神疾患で糖尿病合併症の患者さんは、感染症になりやすい!

何ができるか

  1.  血液検査(血糖値・LDL値)
  2.  症状を見つける(無症状・倦怠感・口渇・多飲・多尿・脱水・意識障害)
  3.  糖尿病の治療(食事・運動・薬物)おやつの摂取量
  4.  体重測定(BMI)
  5.  皮膚の観察(傷・爪・足先・頭皮)
  6.  口腔内のケア(歯科受診・歯磨き指導)

感染しやすいならば何ができるか?

  • ワクチン接種
  • バイタルサイン測定
  • 意識レベルの確認(通常時のGCS)
  • 手洗い・手の消毒
  • 入浴
  • マスクの着用
  • 皮膚に傷を作らない

 

以下、本を参考にブログを作成しました。

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精神科身体合併症がとてもわかりやすい。

ABOUT ME
spring
感染管理認定看護師・特定行為研修終了者 精神科施設で感染対策に従事。 精神科感染対策の難しさに直面、EBM・参考書も少ない中、同じ悩みをもつ人へ情報を提供したい。 感染対策でお困りの際は、ご連絡お願いいたします。 困っているテーマをブログで記事にしていきたいと思います。 X@sprig00761727(アカウント更新しました!)