新型コロナ陽性となっても部屋に居てくれなかったり、マスクをすぐ外したり、点滴を自分で抜いたりして、どうすればいいのかと悩むと思います。
初めて、認知症の患者さんを対応する看護師さんや医療従事者の皆さんはとても対応に困ると思います。
新型コロナ陽性でもなかなか感染対策に協力を得られる事が難しいですよね。
私も、最初はどのように対応して良いかわかりませんでした。
数回の集団感染を経験し、たどり着いたのが以下のポイントです。
結論:認知症を理解し対策を考える
理由
認知症疾患の特徴を知る
理由
認知症疾患の特徴を知る
- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- レビー小体認知症
- 前頭側頭型認知症
4つの認知症疾患の特徴を学ぶだけでも、患者さんの置かれている状況に応じた対応を準備することが出来ます。
- 好発年齢:40から60歳 75歳以上
- 症状:記憶の障害 物事を計画し、順序通りできない
- 数分や数時間の短期前の記憶が保たれない、数十年前の遠隔記憶は保たれている事が多い
- いつ・どこで・何をやったなどのエピソード記憶障害がある
- 初期は時間・進行につれて場所の把握が困難となる
- 進行すると日常生活動作が障害され、食べることや飲み込むことも困難になる(誤嚥しやすい)
- 好発年齢:なし
- 症状:運動まひ 記憶障害
- 脳血管の障害がある
- 主幹動脈領域の多発梗塞や小血管病変性(多発性ラクナ梗塞)などがある
- 出血性や遺伝性もある
- 物体を識別する能力がなくなる、作業を行う能力が失われる
- 好発年齢:60から70歳
- 症状:パーキンソニズム、睡眠障害、抑うつ
- 初期は、記憶障害が目立たない
- 症状は、日内で変化する、転倒しやすい、幻視
- 遂行機能低下、問題解決能力低下、視空間認知障害、注意障害
- 妄想、レム期睡眠行動異常
- 好発年齢:50から60歳
- 症状:換語困難、意欲低下、記憶障害
- 病識の欠如
- 脱抑制:本能のおもむくままに行動する
- 無気力・無関心・同情・共感が欠如
- 常同行動(同じところを歩き続ける)、食行動異常、言語障害
認知症は、進行する病気でもあり発症してからの経過を見る
今ある状態と今後想定され進行していく症状を予測することが、感染対策のヒントになります。
以下の認知症ケアガイドブックを参考に、認知症をまず学んでみましょう。
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