なぜ?精神科の患者の多いのか
結論
結論
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目次
抗精神薬の副作用・加齢・拘束処置などで発症しやすい
・精神科患者の動向 年齢 入院期間
・喫煙などの要因がある。
以下に精神科でわかりやすい厚生労働省のリンク先を張っておきます。
喫煙と呼吸器疾患
喫煙と精神疾患のつながりを断ち切る(邦訳) 日本禁煙学会
第1章 精神保健医療福祉の データと政策
https://www.mhlw-houkatsucare-ikou.jp › guide
精神科医療について – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001trya-att/2r9852000001ts1s.pdf
最近の精神保健医療福祉施策の動向について – 厚生労働省
精神保健医療福祉の現状 – 厚生労働省
抗精神病薬:幻覚や妄想を伴う統合失調症など精神症状を改善されるために使用(中枢神経に作用)
薬理作用:ドパミンD2受容体遮
副作用:錐体外路症状
パーキンソンニズム:震え・筋肉強剛・流涎・動作が遅くなる
過鎮静:薬が効きすぎると嚥下障害の原因となる
錐体外路症状の評価尺度(日本精神科評価尺度研究会)
DEIPSS: Drug Induced Extrapyramidal Symptoms Scale
・加齢による臓器能力低下
https://www.jda.or.jp/oral_flail/2020/
https://www.jda.or.jp/oral_flail/2020/pdf/2020-manual-all.pdf
オーラルフレイル
- 舌の運動機能低下
- 歯周病 齲歯
- 唾液の分泌量
- 咀嚼能力の低下
- 味覚・感覚の低下
- 喉頭筋肉の減少 括約筋肉機能低下(喉頭の閉鎖が不十分となる)
- 咽頭収縮筋の収縮力低下
- 口の中に唾液・食物が残留する
治療による誤嚥のリスク要因
・自傷行為や他害行為時身体拘束となる場合
5点拘束(胴・手・足)
3点拘束(胴・手)
1点拘束(胴)
・経管栄養チューブ
拒薬時や水分食事摂取が困難な場合
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事例1
精神症状悪化(自傷・他害)👉 3点拘束👉仰臥位の時間が長い場合
👉抗精神病薬投与 👉 ドパミン遮断 👉 サブスタンスPの低下
👉 咳嗽反射の低下・嚥下反射の低下 👉 嚥下困難👉 誤嚥👉 肺炎
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事例2
食事の時
食事を急いでかき込む 噛まずに飲み込む水やお茶
連続で飲み込む むせこむ 誤嚥 肺炎- 呼吸数・バイタイルサイン・意識レベルの観察
- 抗精神薬の状況DEIPSSで評価する
- 口腔ケア(精神症状を観察しながら)
- 食事形態・嚥下状態の評価
- 身体拘束時の体勢(ベッドUP・胃液の逆流による誤嚥を防ぐ)
- 肺炎症状あれば、胸部レントゲン検査
*誤嚥性肺炎では、胸部CT検査にて評価しやすい
背中側に炎症所見がある場合も多い、聴診器で胸部の聴診を行う。
必ず、背中側も聴診する。(呼吸数を測定しよう)
元気な時の呼吸数と肺炎時の呼吸数の違い(バイタルサイン測定は重要です)
通常と異常の違いを見つけるためには、患者さんの通常のバイタルサイン・意識レベル
の観察が必要です。
精神科の病気で高齢・抗精神病薬内服・高齢・身体拘束の要因が重なる患者さんは、誤嚥性肺炎になりやすい。