結論
精神科患者へqsofaを活用し、敗血症を見つける。
qsofa
- 呼吸数が22回/分以上
- 意識変容GCS < 15
- 収縮期血圧 100mmhg以下
敗血症を疑い診察を進める(3つのうち2点以上で敗血症を疑う)
精神科では、バイタルサイン測定回数が少ない事が多く、呼吸数は計測されていないことが多い。
つまり、通常の呼吸回数を認識していない事がある。
精神科では、意識レベルGCSが判定しにくいと意見もあるが計測することで指標となる。
通常時のバイタルサイン・意識レベルの測定をもとに、異常の早期発見を行う。
異常を見つけることで、医師へ情報を提供し感染症治療への介入が早期に行える。
患者は、症状を正確に伝える事ができない事が多い。
抹消皮膚に触れてみる。
暖かい場合は、ウォームショックを考える。(血管が拡張している)
感染症やアレルギーショックを疑う。
感染性の発熱は、ウイルス性・細菌性を鑑別にあげる。
精神科施設では、検査体制が整備できていない場合もあるが、ウイルス迅速検査、血液・尿培養検査・胸部腹部レントゲン検査を提案することも、組み合わせてみる。
精神科患者の身体所見・精神症状を同時に観察しアセスメントすることが重要である。
明日からできること
バイタルサイン測定時に呼吸数を測定し、記録に残す。
異常の早期発見につながるかもしれない。