COVID19感染対策

精神科施設で働く職員をCOVID19から守るには

結論

目の粘膜・エアロゾル感染対策

Covid19陽性患者の検査方法にPCR検査がある。

そのウイルス量を計測する値にCt値がある。

簡単に述べるとCt値とは、陽性結果が出るまでの遺伝子増幅のサイクル数である。

4人部屋で1名陽性患者が発生した際、残り3名の患者のPCR検査を実施した。

3人とも症状はないが、PCR検査は陽性となった。(Ct値34から38)

感染して時間が経っているのかと判断に迷い、集団コホート(3人を集める)で経過を見た。

ところが翌日、3人が発熱・咽頭症状が発生再度PCR検査(Ct値18から24)

つまり、症状が出る1日前からウイルスを排泄している患者も存在している。

通常職員は、陽性患者が発生していない状態ではフェイスシールドやN95マスクを装着していない事が多い。

一方で、患者はマスク着用はできず病室内に留まることは困難である。

陽性患者・職員は、症状が発生する1〜2日前からウイルスを排出している可能性がある。

  • トイレ
  • 浴室
  • 食堂
  • 廊下

患者から患者へ伝播する場所の対策が必要となる。

患者共有トイレが3つ並びであれば真ん中を使用しない工夫ができる。

浴室は、エリアで区分けする事や曜日・時間を分け使用しリスクを分散する。

食堂は、分散しておくか、陽性者発生後は食堂を使用せず各病室で食事を行えるように計画を立てる。

廊下は、エリアで区切る事ができればエリア内での患者間接触となる。

  • 食事介助時(患者はマスクを着用せず、15分以上時間を有する事が多い)
  • 内服投与時(連続したケア時)
  • 入浴介助時(患者は、マスク着用できない、職員もゴーグルは着用しない事が多い)
  • おむつ交換時(排便時の陰部洗浄は15以上1m以内で接触することになる)
  • 耳が遠い患者に説明する場合(患者と職員の距離はとても近くなる)

このことから、職員は濃厚接触者になる確率がある。

まとめ

フェイスシールドやゴーグルを着用して目の粘膜を守る

N95マスクを着用する

理由として

換気ができない環境で、マスクを着用できない患者が複数存在し共有するスペースに沢山の患者が集まる場合は感染するリスクが高くなる。

感染対策ができない患者の数 ❌ 患者が共有するスペース

患者の生活パターン・活動・職員の接触状況も念頭におき感染対策を準備する。

次の変異株は、もっと手強い

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感染管理認定看護師・特定行為研修終了者 精神科施設で感染対策に従事。 精神科感染対策の難しさに直面、EBM・参考書も少ない中、同じ悩みをもつ人へ情報を提供したい。 感染対策でお困りの際は、ご連絡お願いいたします。 困っているテーマをブログで記事にしていきたいと思います。 X@sprig00761727(アカウント更新しました!)